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「医学的説明は全看護師が勉強すべき」―日本医師会・藤川謙二常任理事に聞く◆Vol.2

インタビュー 2013年1月18日 (金)  聞き手・まとめ:池田宏之(m3.com編集部)

日医常任理事の藤川謙二氏は、「医師のいない場所での医行為の必要性が不明」と指摘する。 ――医師不足の地域では、現在より早く患者に対応できる可能性もあると思います。 チーム医療推進の目的は安全・安心な医療の提供です。救急医療なら、必ず医師はいます。医師の具体的指示の中で、医行為を実施するのは、問題ないと考えます。現在はドクターヘリが普及し、医師によるプレホスピタルケアもできるようになりました。高度医療のために、病院に10分程度で戻すこともできます。さらにドクターヘリが広がれば、看護師が医師の代わりをすることは、救急の現場でもなくなると思います。 へき地等で、危険性のある行為を実施しなくてはいけない場合は、ドクターヘリなどで搬送すれば良いと思います。患者にとっても「医師と認証看護師どちらに対応してもらうか」という話になれば、一般的に、少し待っても医師の診察を受けるのではないでしょうか。現在、制度を推進している人々にしても、実際に自分たちが診療を受けるに当たって、認証看護師による診療を選択するのか、はなはだ疑問です。認証看護師の制度よりも、医師がへき地に行くような魅力的な制度を作る方が現実的...