消費税問題は勤務医にも深く関係 - 今村聡・日本医師会副会長に聞く◆Vol.2

今村聡・日本医師会副会長に聞く Vol.1◆『医療防衛』は消費税問題が発端 Vol.2◆消費税問題は勤務医にも深く関係 Vol.3◆2013年医療環境、「厳しい」と予想 ――消費税率は上がり、一方で診療報酬のアップは期待できない。そうした中で、今まで以上に消費税問題がクローズアップされてきた。 例えば、「（消費税負担が重いことが問題なら）医療機関は投資しなければいい」と言われるかもしれませんが、それで国民の皆さんが納得されるのでしょうか。皆が「いい医療を受けたい」と考え、我々も「いい医療を提供したい」と考える時に、医療機関側が一方的に消費税の負担を負っていけば、医療機関は立ちゆかなくなり、結果的に国民や患者さんにとって不利益が生じてしまいます。国民がより質の高い医療を望むのであれば、投資もせざるを得ません。付加価値税という税の性格から言えば、事業者が支払う税ではないにもかかわらず、その負担をすべて医療機関に回すことについては再考してほしいという話です。 消費税問題への関心の高まりを受け、最近は多い時には週2回、消費税関連の講演をするという。 ただ、こうした問題があることすら、これまであ...