2013年医療環境、「厳しい」と予想 - 今村聡・日本医師会副会長に聞く◆Vol.3

今村聡・日本医師会副会長に聞く Vol.1◆『医療防衛』は消費税問題が発端 Vol.2◆消費税問題は勤務医にも深く関係 Vol.3◆2013年医療環境、「厳しい」と予想 ――日医の長年の課題とも言える組織率向上については、どんな展開を予定されていますか。 11月30日の勤務医担当理事連絡協議会では、医師会という組織を5段階に整理してお話をしました。一番ハードルが高く、強制力も高いのは、法的な根拠を持つ全員加入の組織。二番目は、保険医の指定を都道府県医師会などが行うレベル。保険医でなければ臨床はやりにくいので、多くが医師会に加入することになります。三番目は「強制的ではないが、事実上、不便だから加入する」という組織の在り方。例えば医師の認証は、日医の認証局を使わないとできないとか、専門医を取得する時に日医の生涯教育を必須にするなどです。四番目は、医賠責や年金、医師国保などに加入できるなどのいわゆるメリット論。五番目、つまり任意度が一番高く、一般の勤務医の方に知られていないのが、先ほどお話したような「日医を利用する」という在り方。日医という名前や組織を使って、その影響力を使いながら、物事を進...