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iPhoneやiPadで情報を身近に - 杉本真樹・神戸大学消化器内科特命講師に聞く◆Vol.2

インタビュー 2013年1月11日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

杉本真樹氏に聞く Vol.1◆“医領解放”、ITで改革に挑む Vol.2◆iPhoneやiPadで情報を身近に Vol.3◆医療4.0を見据えて取り組む ――そもそも先生が、“医領解放”という言葉を思い付いたのは、2004年7月から帝京大学ちば総合医療センター(千葉県市原市)に行った時に、さまざまな医療の壁を感じたのがきっかけだとお聞きしています。 市原に行ったのは、卒後9年目です。僕の専門は消化器外科ですが、その直前は学位を取るために基礎研究などに取り組んでいました。市原に出たのは一大転機でしたね。そこで直面したのは、都市部と地域医療の格差や壁であり、最先端の医療をやりたいという僕の思いと、周囲の認識とのかい離であり、壁でした。 大都市の病院は、高度な医療機器やシステムなどが揃い、IT化も進んでいる。さまざまな情報もあふれている。メディアで論じられるのは、こうした都会の最先端の医療。さもなければ、被災地などの厳しい状況。地方の一般的な医療の大変さ、厳しさは派手さがないので報道されない。しかし、現実にはこうした状況に置かれる医療機関が大多数です。 また僕自身、最初は医療スタッフや患者さ...