医療4.0を見据えて取り組む - 杉本真樹・神戸大学消化器内科特命講師に聞く◆Vol.3

杉本真樹氏に聞く Vol.1◆“医領解放”、ITで改革に挑む Vol.2◆iPhoneやiPadで情報を身近に Vol.3◆医療4.0を見据えて取り組む ――日本に帰国する際、神戸大学を選ばれた理由は。 知り合いのつてで、神戸大学で講演する機会があり、ナビゲーション手術やNOTES（Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery：経管腔的内視鏡手術）や、シングルポートの内視鏡手術など低侵襲手術の話をしたのです。それがきっかけですね。ここの消化器内科の先生が、機器開発もしたいと考えていた。これらの技術開発には、内科と外科のコラボレーションが必要。また神戸には、先端医療開発特区（スーパー特区）があり、そのポストが空いていたのです。ポートアイランドにある特区には、動物実験施設もあり、自由に研究できる環境が整っている。いろいろ迷ったけれど、「ビジネスにならないアメリカの残るより、日本でビジネスを立ち上げた方が絶対にいい。アメリカでの仕事は、日本から遠隔でもできる」と思ったのです。 それに、「アメリカは最先端の部分は進んでいるかもしれないけれど、ミ...