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最先端の医療モデル示せる可能性あり-真野俊樹・多摩大学統合リスクマネジメント研究所教授に聞く◆Vol.1

インタビュー 2013年1月22日 (火)  聞き手・まとめ:池田宏之(m3.com編集部)

2012年9月『医療が日本の主力商品となる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)をまとめた多摩大学統合リスクマネジメント研究所教授で、医師と経済学博士の資格を持つ真野俊樹氏に、2013年の医療の「産業化」の展望や、海外から見た日本の医療界の特徴などについて聞いた。真野氏は、「産業化」の目的は金銭的な側面に限らないことを強調した上で、日本の医療界が産業化の視点を持つことを薦めている(2012年12月27日にインタビュー。計2回の連載)。 真野俊樹・多摩大学統合リスクマネジメント研究所教授に聞く Vol.1◆最先端の医療モデル示せる可能性あり Vol.2◆社会保障にも効率化が必要 ――本の上梓の背景を教えてください。 私は1995年から97年まで臨床医として米国に留学して、マネージド・ケアで医療を運営する米国と日本の医療の背景が違うことを実感しました。医療経営や経済を勉強する目的で、製薬会社や大和総研などに所属しながら、世界の医療や製薬会社を見て、知見を高めてきました。シンガポールの株式会社立の病院では、シックス・シグマやバランスト・スコアカードなどの手法を医療経営に取り入れたり、外国人患...