本来、医師は女性が働きやすい職業-山王病院・富坂美織氏に聞く◆Vol.1

産婦人科医として過酷な労働環境に疑問を抱き、医療制度改革や女性の労働環境是正を目指し、一念発起して留学。米ハーバード大学で学び、マッキンゼー・アンド・カンパニーでコンサルタントとして世界各地の医療制度問題、大企業の経営改革などに従事した経歴を持つ富坂美織氏は、2012年に『自信加乗 ハーバードの論理力 マッキンゼーの楽観力 ドクターの人間力』を上梓した。女性医師が日本の医療界で要職に就いていない現状を大きな問題点として指摘し、「本来、医師は女性が働きやすい職業」と語る富坂氏に、出産・育児期に仕事を継続できなかったり、男尊女卑の職場環境に悩んだりしている女性医師の問題を聞いた（2012年12月4日にインタビュー。計2回の連載）。 『自信加乗』富坂美織氏に聞く Vol.1◆本来、医師は女性が働きやすい職業 Vol.2◆突破力を支える「自信加乗」に根拠は不要 富坂氏は、出産・育児期に外部サービスを積極活用し、男性中心の価値観を是正する必要性を訴える。 ――本書では、根拠がなくても自分に自信を持って物事に取り組むことで、「困難は乗り越えられる」「道は拓ける」というメッセージを発しています。それ...