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「専門医」で医師再配分なるか─島田眞路・日本皮膚科学会理事長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2013年1月28日 (月)  星良孝(m3.com編集部)

島田眞路・日本皮膚科学会理事長に聞く Vol.1◆「皮膚診療指針、原則公開へ」 Vol.2◆「専門医」で医師再配分なるか 「施設ごとに専門医研修医の定員を」と提案する島田眞路氏。 ──2013年は、国の進める専門医制度の仕組みが固まる方向です。 皮膚科は基本領域の学会の一つになります。皮膚科学会の専門医試験は一定の難易度を保ってきました。最近の合格率は80%ほどです。皮膚科の専門医は従来と同様で、大きな変更はないと考えています。 基本的な方針としては、専門医の更新は厳しくしたい思いがあります。第三者機関からの評価にも耐える形にします。例えば、週4回以上の皮膚科診療を必要にする、研修会に出席しなければならないといった方針を決めていきます。 今後の課題としては、専門医資格を取った後の対応を考えます。単に学術集会の教育講演に出ればいいのか、といった点を議論していきます。 ──今後、皮膚科学会への影響は少ないと。 医療の問題としては、専門医以前に、医師の偏在が深刻だと考えています。 医師の地方への再配分の仕組みを改善する必要がある。現在の卒後臨床研修制度は、都市部の病院に研修医が集まりやすい制...