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「医師不足」を言うのはやめよ─森田潔・日本麻酔学会理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2013年1月17日 (木)  星良孝(m3.com編集部)

「周術期医療の安全確保に麻酔科医が果たす役割は大きい」と日本麻酔学会理事長の森田潔氏は語る。従来、外科医中心の傾向があった周術期医療は、今後、麻酔科医が中心になるとの考え。自身が学長を務める岡山大学付属病院では、術前から術後までを管理する部門を麻酔科に任せた。「医師不足を声高に言うのではなく、他科も含めたチームとしての医療をコントロールする知恵が必要」と説く(2012年12月21日インタビュー。計2回の連載)。 森田潔・日本麻酔学会理事長に聞く Vol.1◆「医師不足」を言うのはやめよ Vol.2◆麻酔科に向く人と向かない人 「麻酔科は周術期医療の中心になる」と説明する森田潔氏。 ──2013年、臨床面で注目する動きはありますか。2010年末のm3.comのインタビューでは、麻酔事例の100%をデータベース化するとお話ししていました(『麻酔全例をデータベース化』を参照)。 その100%データベース化が足踏みしているのです。 もともと、100%を目指していました。2010年末以降、「データベースに登録するのが難しい」という問題が会員から寄せられたのです。医療機関の原データをそのまま登録し...