1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 保険取消で収入半分以下、東京医大茨城医療センター

保険取消で収入半分以下、東京医大茨城医療センター

レポート 2013年1月11日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

2012年12月から保険医療機関の指定が取り消された東京医科大学茨城医療センター(茨城県阿見町)。27診療科すべてで体制を維持したまま、「療養費払い」での診療を続けている(『保険指定の取消後も診療を継続』を参照)。1月10日の時点では、一般外来の患者が3分の1程度に減少し、461床のベッドは200床以上が空いた状態。療養費払いも、センター側の申請が、保険者にすべて認められるかどうかは不透明で、「まだ確定していないが、医業収入は、前年同期と比べて半分以下になるのではないか」(同センター総務課)との見通しで、再指定のメドも立っていない。 2012年12月の実績では、1日当たりの一般外来の患者は、2011年の同時期に比べて3分の1の約300人程度と大幅に減少した。茨城県によると、報道や広報などで、療養費払いの対象にならない患者や、重症度が高くても救急車を利用しない患者が、同センターでの受診を避けているとみられる。周辺の中核病院からは、「一般外来患者が増えて、苦しくなってきた」との声も上がり、「患者が1.5倍になった」とするケースも報告されているという。同県保健福祉部厚生総務課国民健康保険室は...