整形外科はロコモで日本を救う―岩本幸英・日本整形外科学会理事長に聞く◆Vol.1
インタビュー
2013年1月15日 (火)
聞き手・まとめ:山田留奈(m3.com編集部)
2013年から次期の「健康日本21」が始動する。いくつかの疾患で10年後の数値目標が掲げられる中、「メタボの次はロコモティブシンドローム」と意気込むのは、日本整形外科学会理事長の岩本幸英氏(九州大学医学部整形外科学教授)。「運動器の健康を守ることは、ひいては少子高齢化大国・日本が抱える大問題を解決する糸口になる」と語る。専門医制度や整形外科領域の魅力についても併せてお聞きした(2012年12月25日にインタビュー。計2回の連載)。 岩本幸英・日本整形外科学会理事長に聞く Vol.1◆整形外科はロコモで日本を救う Vol.2◆手術と保存、両方やるのが整形外科医 ――日本整形外科学会(以下、日整会)は、2013年にはどのようなことを主軸に活動される予定でしょうか。 2013年から、「ロコモティブシンドローム(運動器症候群:以下、ロコモ)」の普及活動を10年間かけて取り組んでいきます。日整会だけの目標ではなく、国策として行います。 というのも、「健康日本21(第2次)」が2013年から始まります。これにロコモ認知度の数値目標が設定されている。現在の認知度は17.3%しかありません。これを5年...
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