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手術と保存、両方やるのが整形外科医―岩本幸英・日本整形外科学会理事長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2013年1月17日 (木)  聞き手・まとめ:山田留奈(m3.com編集部)

岩本幸英・日本整形外科学会理事長に聞く Vol.1◆整形外科はロコモで日本を救う Vol.2◆手術と保存、両方やるのが整形外科医 ――次に、専門医制度についてお聞かせください。 新制度に移行すると決まったので、準備しています。国民が良質な整形外科医療を受けられるようにするための専門医制度。ならば、良い専門医を作るのが我々の義務。その観点から計画を立てているところです。 整形外科が他の外科系学会と比べて特殊な点は、手術療法だけでなく、保存療法も行う診療科であることです。メスを入れなくても治る方法があるなら、それを選択した方がいい。保存療法では難しいなら手術を適用する。これが昔からの我々のスタンスです。手術のトレーニングが重要なのは当然だし、しっかり評価したい。一方で保存療法のことを忘れてはいけません。手術と保存療法、両方に長けている専門医を養成すべきだと考えています。 「整形外科専門医は、手術のみならず保存療法にも長けていなければならない」と語る岩本幸英氏。 ただ、今回のように色々な学会が集まって制度を作るとなると、「外科系は手術で評価」となりがち。「手術も保存療法もやる」という整形外科...