若い医師は「専門家志向」が強すぎる - 吉岡秀人・ジャパンハート代表に聞く◆Vol.2

吉岡秀人・ジャパンハート代表に聞く◆Vol.1 Vol.1◆日本人は今までの価値観では戦えない Vol.2◆若い医師は「専門家志向」が強すぎる ――医療ボランティアの観点から、2013年はどんな年になるでしょうか。 2011年の震災は、医療従事者の中に「チャリティ」という概念ができた事象だったと思っています。当時、参加できなかった人はフラストレーションがあるし、参加した人も「もう一度」と考えるでしょう。チャリティに前向きな人たちが、2013年から動き出すと予測します。JHには、１週間以内の期間で、参加できる仕組みがあるので、耳鼻科、形成外科、がん治療など、多様なスキームの準備とマッチングすることが仕事になるでしょう。 ――2013年はどのような活動に力を入れますか。 現在、認定NPOという仕組みがありますが、数が多くなり、寄付が集まりにくい状況です。私は、NPO自身がビジネスをして利潤を生み、本来のNPOの事業を拡大する仕組みで良いと考えます。JHにも、ビジネスチームを立ち上げ、調査を始めました。NPOが経営する訪問看護ステーションや保育園もありますから、今後NPOが就職の受け皿として...