「調剤医療費は高すぎ、中医協で議論を」
2013年1月24日 (木)
池田宏之(m3.com編集部)
日本精神科病院協会の山崎学会長は、1月23日の四病院団体協議会の総合部会後の記者会見で、近年伸びが顕著な調剤医療費に関して、「高すぎる。中医協で争点化してほしい」と問題視した。さらに、準夜帯に患者対応しない精神科クリニック等について、患者の多くが地域の病院に運ばれている現状を批判し、診療報酬を減算するべきとの考えを示した。 日本精神科病院協会の山崎学会長は、病院から調剤薬局に薬剤師が流れる現状について、「あり得ない」と問題視した。 調剤医療費について、山崎氏は「診療所1軒に対して、調剤薬局1軒が成り立つ現状があるが、調剤薬局の点数が高すぎる」と指摘。100万円以上年収が上がるために病院から調剤薬局に薬剤師が移る現状を紹介した上で、「同じ医療費の中から支払うのに、(給与差があるとは)あり得ない。中医協で争点にしてほしい」と述べた。厚生労働省の資料によると、2011年度の調剤医療費は、約6兆5100億円で、2010年度と比べ7.9%の伸び。近年、調剤医療費は伸び続けていて、2005年度と比べると約1.4倍になっている。 また山崎氏によると、準夜帯に患者が連絡しても、留守電のテープが流れ、対...
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