1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 外来の機能分化のイメージ、厚労省提示

外来の機能分化のイメージ、厚労省提示

レポート 2013年1月24日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)が1月23日開催され、外来医療の在り方を議論。同省は、「全人的かつ継続的な診療」と「専門的な診療」という二つに外来機能の分化を進め、連携する「粗いイメージ図」を提示した(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 「全人的かつ継続的な診療」は、患者がアクセスしやすい中小病院や診療所が担い、(1)複数の慢性疾患を有する患者の対応、(2)必要な時にいつでも連絡が取れ、適切な指示を出せる体制の確保、(3)専門医や介護保険施設等への適切な紹介、(4)継続的な服薬や健康管理――などを担う。 「専門的な診療」は、地域の拠点となるような病院が担い、一般外来は縮小し、外来業務の負担軽減する一方、専門外来を担当する。 23日の総会は、フリーディスカッションで進められ、何らかの結論が出たわけでないが、委員は機能分化を進める方針を支持。ただし、「全人的かつ継続的な診療」が現在、厚労省医政局の「専門医の在り方に関する検討会」で議論されている、「総合診療医」と関連する問題でもあることから、その評価については意見が分かれた。 1月23日には中...