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心カテ死亡事例で“事故調”モデル事業

レポート 2013年1月30日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

鹿児島県医療法人協会はこのほど、医療事故調査のモデル事業を2月下旬に実施することを決定した。3月上旬には実施結果などを公表する予定だ。 日本医療法人協会は2012年10月に、「医療提供関連死等の自律的な原因分析と患者理解促進に向けた医療事故調査委員会の創設」と題する報告書をまとめている(『“踊る大捜査線”が事故調査の基本- 加納繁照・日本医療法人協会副会長に聞く』を参照)。同報告書で打ち出された“医療事故調”の仕組みを検証するのが、今回のモデル事業だ(図1)。既に紛争解決している他県の病院の心臓カテーテル検査の死亡事例を用いて行う。 日本医療法人協会の常務理事で、同協会医療安全部会長を務める小田原良治氏。 報告書作成を担当したのが同協会の常務理事、同協会医療安全部会長の小田原良治氏で、小田原氏は鹿児島県医療法人協会理事を務めることから、鹿児島でのモデル事業の実施が決まった。小田原氏は、「予算をかけて大きな組織としてスタートしようとすると、なかなか始まらない。行政の関与は排除したい。予算を求めると、口も出してくる。我々自身が一つひとつ積み上げてやっていくことが必要であり、その第一段階が今...