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専門医認定を厳しく、新プログラムも―森山寛・日本耳鼻咽喉科学会副理事長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2013年1月31日 (木)  聞き手・まとめ:山田留奈(m3.com編集部)

森山寛・日本耳鼻咽喉科学会副理事長に聞く Vol.1◆レパートリーの広さが耳鼻科の魅力 Vol.2◆専門医認定を厳しく、新プログラムも Vol.3◆私は「最後の耳・鼻科医」 ――次に、耳鼻咽喉科専門医についてお聞かせください。 専門医資格を得るための認定する際の重点を、筆記試験からプログラム履修にシフトしようと計画しています。 現在の専門医数は8000人以上。受験資格を得るためには、初期研修2年と研修プログラムを4年、最短でも6年間履修する必要があります。試験の合格率は72%前後、つまり4人に1人は落ちる厳しい試験です。 これからは、筆記試験で落とすのではなく、研修プログラムを履修する中でふるい落とす方式に変更したいと考えています。筆記で不合格になるような人は、受験資格を得る前にドロップアウトする。これなら結果的に合格率が上がっても良いです。また、筆記だけでなく実技試験も検討しています。 筆記試験の一発勝負の難しさではなく、研修プログラム履修の難易度を高めた方が、より質の良い専門医を送り出せると考えています。国民に信頼される医療を提供するために、必要なことです。 森山寛氏が副理事長を務...