医療事故の舞台裏は日常ばかり-東京海上日動メディカルサービス・長野展久氏に聞く◆Vol.1
インタビュー
2013年2月1日 (金)
聞き手・まとめ:島田 昇(m3.com編集部)
東京海上日動メディカルサービスの取締役医療本部長の長野展久氏は、同社で取り扱った医療事故や紛争の事例をベースに、『医療事故の舞台裏 25のケースから学ぶ日常診療の心得』を上梓した。“とんでもない事例”ばかりを取り上げるマスコミの医療事故を批判し、「実際の紛争事例の多くは、当たり前のように行っている医療現場の日常が、さまざまな要素と複雑に絡み合って構成される」と指摘する長野氏に、執筆の背景や医療事故の問題点や解決策について聞いた(2012年12月25日にインタビュー。計2回の連載)。 『医療事故の舞台裏』長野展久氏に聞く Vol.1◆医療事故の舞台裏は日常ばかり Vol.2◆今や医療事故1件で1億円の時代 「実際の紛争事例の多くは、当たり前のように行っている医療現場の日常が、さまざまな要素と複雑に絡み合って構成される」と指摘する長野展久氏 ――本書の執筆理由を教えてください。 医師賠償責任保険(損害保険会社が手がける医療事故・紛争対応サポート)に関連して当社では医療事故への医学的なアドバイスを行っておりまして、国内の医療機関の半数程度をカバーしています。つまり、日本の医療事故の半分くらい...
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