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「若手のための外科学会」になる―國土典宏・日本外科学会理事長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2013年2月7日 (木)  聞き手・まとめ:山田留奈(m3.com編集部)

國土典宏・日本外科学会理事長に聞く Vol.1◆「医師の適正配置」学会が提案 Vol.2◆「若手のための外科学会」になる ――「若手のための外科学会」にするために、他にも検討されていることはありますか。 論文投稿、臨床研究、国際学会参加の3つを支援することを検討しています。 1つ目の論文投稿に関しては、症例報告を掲載する英文のオンラインジャーナル誌を創刊したいと思っています。今、学会誌の在り方について学会員にアンケートしているところです。理事会でもいろいろな意見があり、まだ方向性が決まったわけではありません。個人的には若手のために症例報告専門誌を創刊したいと考えています。 若い医師が最初に書くチャンスがあるのが症例報告です。指導を受けていますから、ぜひ英語で書いてみたいという意欲もある。けれど、症例報告を載せてくれる英文誌は少ないのが現状です。「症例報告を載せるとインパクトファクター(IF)が下がる」という法則があって、有名な雑誌ほど採用されない。中には、症例報告は受け付けないと明言している雑誌もあるくらいです。 外科学会は若手支援を活動の中心に据える。さらに、外科医が本来の仕事に集中...