「初の日本人」と言われチャレンジ - 澤憲明・英国総合診療専門医に聞く◆Vol.1
インタビュー
2013年2月15日 (金)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
「総合診療医には、六つの専門性がある。総合診療への関心の高まりは、世界的な流れと言える」。こう語るのは、英国家庭医学会(Royal College of General Practitioners: RCGP)が認定する専門医の資格を持つ、澤憲明氏だ。医学部からイギリスに留学するという珍しいキャリアを持ち、現在は、イギリス第三の都市、リーズ近郊にある診療所でGP(General Practitioner)として働く。 日本では、総合診療医を19番目の基本領域として位置付けることがほぼ決まるなど、総合診療医に対する関心が高まっている。イギリスの医学教育、国家試験、初期・後期研修、専門医としてのGPの役割などについて、自身のキャリアと照らし合わせながら語っていただいた(2013年1月11日にインタビュー。計6回の連載)。 ――そもそも先生はいつからイギリスに行かれたのですか。 日本で高校を卒業した1998年です。自分が本当に何をやりたいのかが分かっていない状況で大学に行くのを疑問に感じていたため、姉がイギリスの高校に通っていたこともあり、イギリスに行き、自分を見つめ直す機会を持つことにしま...
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