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2013年、精神疾患は5疾病に─武田雅俊・日本精神神経学会理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2013年2月14日 (木)  星良孝(m3.com編集部)

日本精神神経学会理事長の武田雅俊氏は、精神疾患は2013年大きな転機を迎えると見る。日本で癌や脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病と並んで、医療計画上の「5疾病」に位置付けられるからだ。さらに、米国では5月、世界的な精神医学の診断体系となっている「精神障害の診断と統計の手引き(DSM)」最新版DSM-5が発表される。生化学、生理学、画像と、客観的な指標で精神疾患に対処する道が徐々に増えている。日本の動きの先端を聞いた(2013年1月30日インタビュー。計2回の連載)。 武田雅俊・日本精神神経学会理事長に聞く Vol.1◆2013年、精神疾患は5疾病に Vol.2◆精神科が一番面白い理由 ──2013年、精神科領域で注目する動きは何でしょうか。 2013年度から、精神疾患が、癌、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病と並ぶ5つの重要疾患の一つとなります。国の医療計画のコンセンサスになったのは大きいと思います。精神疾患としては「うつ病を含めた気分障害」「認知症」「統合失調症」「不安障害」が重要になると思います。 5疾病5事業に精神疾患が入り、全国の都道府県で、精神疾患を加えた地域の医療計画が開始します。医療...