「Work hard,play hard」- 澤憲明・英国総合診療専門医に聞く◆Vol.2
インタビュー
2013年2月21日 (木)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――医学生時代で印象に残っていることは。 イギリスの医学部には、「Work hard,play hard」という伝統的な文化があります。誰よりも勉強しろ、誰よりも遊べ、です。「医師であっても、何かもう一つできないとダメだ」という雰囲気もありました。 よく覚えているのは、学長が入学式のときに「勉強するな」とレクチャーしたこと。学生時代は、勉強だけではない。自分の人間としての枠を超えて成長しなければダメだということ。モチベーションが高い学生が集まっている上、そもそも勉強しなかったら、落ちるシステムになっているので、「勉強しろ」とは言わない。独立した大人として扱われるわけですが、僕としてはこれを聞いた瞬間、「怖い」と思い、正直、「とんでもないところに来たな」と思いましたね(笑)。こうしたカルチャーには刺激を受けました。 澤憲明氏自身も、「Work hard,play hard」を実践し、バスケットボールにも打ち込んだという。 実際に医学生は皆、「Work hard,play hard」でした。勉強以外にも、クラブ活動やボランティア活動をしたり、パブに通ったり……。ピアノがセミプロレベルで弾け...
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