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「医療安全倫理審議会」の創設を提言

レポート 2013年2月25日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働科学研究「診療関連死の中立的原因分析と再発防止に関する研究―医療事故における行政指導と再教育―」(班長:高本眞一・三井記念病院院長)のシンポジウムが2月23日、東京都内で開催され、東京大学血管外科病院教授の宮田哲郎氏が、同研究で「医療安全倫理審議会」の創設を提言する方針であることを明らかにした。 東京大学血管外科病院教授の宮田哲郎氏が、「医療安全倫理審議会」について説明。 宮田氏は、「医療関連死報告制度」(案)を提示。これは日本医療安全調査機構が2012年12月にまとめた「診療行為に関連した死亡の調査分析事業のあり方」を前提に、それに追加する形で「医療安全倫理審議会」を設置し、同機構が行う原因分析と再発防止とは別に、事故を起こした医療者個人および施設に対して、主に医療倫理面から教育する役割を担うことを想定。さらに、「医療倫理規定の範疇を著しく逸脱した医療者、医療機関」などは、厚生労働省の医道審議会につなげ、行政処分の対象となり得るとしている。 「医療安全倫理審議会は、医療者の自律的なシステムとして構築する。目的は刑事介入を避けること。警察が捜査しても、システムエラーなどはなくな...