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長期投薬の影響で患者数は減少

レポート 2013年2月27日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は、2月27日の中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)で、2012年4月から9月の医療費の動向を説明、処方日数の長期化が要因で受診延日数は減少し、医科入院外の医療費の伸びが小幅にとどまっている実態が示された(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 同期間の医療費の伸びは、対前年同期比1.7%増(稼働日数補正後1.8%増)。医科の入院は2.6%増で、1日当たりの医療費は3.6%増だが、受診延日数(延患者数)1.0%減。一方、入院外は0.8%増で、1日当たりの医療費は2.2%増だが、受診延日数は1.3%減。2012年度診療報酬改定で、1日当たりの医療費はいずれも伸びているものの、受診延日数の減少が医療費全体の伸び率を下げている。 受診延日数が減少している理由について、厚労省保険局医療課保険医療企画調査室長 の竹林経治氏は、「入院の場合は平均在院日数の短縮、入院外は処方日数の長期化により、減少している」と説明。 2012年4月から9月の調剤医療費は、前年同期比で0.2%減。「内服薬の処方せん1枚当たり」で見ると、薬剤料は同1.6%減だが、薬剤料を構成する「...