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「異例の取り扱い」、東京医大茨城医療センター

レポート 2013年2月28日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)の2月27日の会議で、3月1日から保険医療機関の再指定を受ける東京医科大学茨城医療センター(茨城県阿見町)について、厚生労働省保険局医療課医療指導監査室長の泉陽子氏は、「異例の取り扱いだったが、やむを得ない判断として、地域医療に必要最小限の範囲で再指定した」と説明した。 診療側委員の全国医学部長病院長会議相談役の嘉山孝正氏は、「大学の立場としては、早く再指定されて良かったとは思っていない」と発言。 27日の総会の議題ではなかったが、日経連社会保障委員会医療改革部会部会長代理の石山惠司氏が、再指定の経緯と不正請求額の返還状況などについて質問、泉氏が答えた。東京医大茨城医療センターは2012年9月21日に処分が決定、12月1日から保険医療機関の指定が取り消されていた(『3カ月で再指定 東京医大茨城医療センター』を参照)。 健康保険法上、保険医療機関はいったん指定が取り消されると、原則5年は再指定ができないが、地域医療の確保を図る観点から必要な場合には、5年未満でも再指定が可能だ。泉氏は、3カ月という早期に再指定に至った経緯につ...