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ふくしま国際医療科学センターを核に復興 - 菊地臣一・福島県立医科大学学長に聞く◆Vol.1

スペシャル企画 2013年3月6日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

福島県立医科大学は、教育と地域医療支援のほか、震災後は復興支援が加わり、これら3つの柱で運営を進める。復興支援では、2012年10月に「ふくしま国際医療科学センター」の基本計画を発表、2015年度末もしくは2016年度始めの完成を目指す。センターの建物完成を待たずに、既に県民の健康管理調査をはじめ、各種事業を進めている。地域医療支援では、この5月に日本医学会会長の高久歴史麿氏をトップとする、「会津医療センター」がオープンする予定だ。教育の面では、医学部入学定員を過去6年間で50人増やし、2013年度から130人に。 さまざまな役割が期待される福島県立医科大学の理事長兼学長を務める菊地臣一氏に、福島の医療の現状と、3つの柱の今後の展開についてお聞きした(2013年2月18日にインタビュー。計3回の連載)。 ――このほど「ふくしま国際医療科学センター」の基本構想を発表されました(福島県立医大のホームページを参照)。 菊地臣一氏は、現場で感じる危機感は、霞が関や県と相違があり、そのギャップの解消に苦労しているという。 本学の役割としては現在、本来の教育機能のほか、地域医療の支援、さらには復興...