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“1000人ゲノム”、2013年度の完成目指す - 山本雅之・東北メディカル・メガバンク機構機構長に聞く◆Vol.1

スペシャル企画 2013年3月8日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

東北大学が2012年2月発足させた東北メディカル・メガバンク機構は、被災地の医療復興事業、バイオバンク事業、高度専門人材育成事業の三つを事業の柱に据える(『「東北メディカル・メガバンク機構」、2月1日発足』を参照)。既に2012年から「循環型医師支援システム」を開始。1年余りの準備を経てこの4月からコホートも始め、バイオバンク構築の一歩を踏み出す。岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構と共同で実施するコホートは、7万人の三世代コホート、8万人の地域住民コホートという類を見ない大規模なもので、被災者の長期健康支援を組み合わせながら取り組む。 東北大学の東北メディカル・メガバンク機構の機構長で、前東北大学医学部長の山本雅之氏に、同機構の現状と今後の展開についてお聞きした。併せて同機構の地域医療支援部門の副部門長を務める、清元秀泰氏に「循環型医師支援システム」の取り組みをお伺いした(2013年2月18日にインタビュー。計3回の連載)。 ――東北メディカル・メガバンク機構の現状をお教えください。 山本雅之氏は、「東北メディカル・メガバンク事業を通じて、被災者の健康を守る仕事に貢献した...