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東北メディカル・メガバンク事業は個別化予防の第一歩 - 山本雅之・東北メディカル・メガバンク機構機構長に聞く◆Vol.2

スペシャル企画 2013年3月12日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――東北メディカル・メガバンク機構では、各地域にコホートなどに取り組む拠点として「地域支援センター」を設置する計画です。 地域支援センター」は、既に石巻、気仙沼、岩沼に設置済みで、最大で10カ所程度の設置を目指しています。住民健診の受診者に対しては、我々が健診会場に出向いて説明していますが、ボランティアベースで参加される方については、健診をできる体制を整えておく必要があります。このバイオバンクは、自分の研究のためだけではなく、他の研究機関に試料を貸し出す文字通り「バンク」ですから、借り手からは、「こんな検査項目がほしい」と言われることが想定される。また貸し手、つまり参加者にとっても、「こんな検査してもらえると助かる」という項目がある。借り手と貸し手の双方にとってメリットがある検査項目を選定し、ほぼ決まりました。 「日本の次世代の医療を見据えて、個別化予防に取り組みたい」と抱負を語る山本雅之氏。 これら全ての検査ができる大型の地域支援センターのほか、GMRCを置き、参加者のリクルートの拠点にするセンターなど幾つかのタイプの地域支援センターを設置予定です。 ――コホート事業では、被災者を中...