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オールジャパンの支援・参加を期待 - 山本雅之・東北メディカル・メガバンク機構機構長に聞く◆Vol.3

スペシャル企画 2013年3月18日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――次に、地域医療支援の現状をお教えください。 被災した病院については、再建の計画がようやく完成してきたところです。甚大な被害を受けた石巻市立病院も、再建の基本計画ができ上がり、先日、伊勢(秀雄)院長からご説明をいただきました。南三陸では公立志津川病院が被災し取り壊されましたが、仮設の診療所と隣接する米山町に病床を別々に持つ形で何とか再開しています。 2012年10月から私たちは、「循環型医師支援システム」による被災地への医師支援を開始しており、南三陸町にも3ラインで医師が着任しています。3人1組で1ラインを作ります。一人の医師で見れば、4カ月間は地域医療に取り組み、8カ月は大学で臨床の研さん、最先端のゲノム医療、個別化医療の研究などを行います。大学病院では地域との遠隔診療支援も担っていきます。結果的に常時3人が何らかの形で地域医療支援をしていることになります。女川や気仙沼なども合わせて現在、計7ライン、21人の医師がこのシステムで常時、地域医療を支援しています。 循環型医師支援システムに加え、地域の病院に籍を置いたり、短期支援医師が計7人おり、現時点までに計28人に、「ToMMoクリ...