1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「医学部新設、百害あって一利なし」、改めて反対

「医学部新設、百害あって一利なし」、改めて反対

レポート 2013年3月11日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国医学部長病院長会議は3月11日、緊急記者会見を開き、「医学部(医科大学)新設について慎重な対応を求める要望書」を下村博文文科相に提出したことを明らかにした。2008年度以降、医学部の入学定員増を図り、地域枠も増えた一方、医学部を新設した場合にその効果が現れるには時間がかかる上、臨床教員を地域から確保することにより、病院勤務医の不足が加速するとし、「医学部新設で医師数の増加を目指すのは、百害あって一利なし」と指摘、医学部新設に対し、「慎重かつ適切な対応を要望する」とした。国立大学医学部長会議も、11日に同様の見解を下村文科相に提出している。 全国医学部長病院長会議会長で埼玉医科大学学長の別所正美氏。 今回の要望書提出は、自民党の「東北地方の医学部の新設を推進する議員連盟」(大島理森会長)が2月27日、東北地方の医学部新設を求めて決議したことを受けた対応(『医学部新設の推進を決議、自民議連』を参照)。3月8日には、高市早苗政調会長と山口泰明衆院議員のほか、自民党の野田聖子総務会長の秘書にそれぞれ説明。石破茂幹事長、水落敏栄文部科学部会長、福岡資麿厚生労働部会長、平沢勝栄衆院議員にそれぞ...