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外科医不足、手術料アップで歯止めの兆し

レポート 2013年3月13日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本外科学会など計96の学会で組織する、外科系学会社会保険委員会連合(外保連)は3月12日の記者懇談会で、外科系学会の入会者数が増加傾向にあるというデータを提示、勤務環境の改善が始まり、外科医不足がわずかではあるが改善しつつあるとの見方を示した。 外保連会長の山口俊晴氏は、診療報酬改定に対し、エビデンスに基づく提言を行う重要性を強調。 外保連所属のうち計44学会の入会者数の対前年度比は、2009年度は2.21%だったが、2010年度2.62%、2011年度2.56%で、2012年度は12月までで既に2.87%であるため、3%を超える見通し。 外保連会長の山口俊晴氏は、外科医が増加傾向にある大きな要因として、2010年度と2012年度の2回の診療報酬改定による手術料の大幅増を挙げる。手術料の改定率は、2010年度11.71%、2012年度15.38%で、医科本体の改定率(2010年度1.55%、2012年度1.38%)を大幅に上回る。 山口氏は、「外科医は、忙しいことを嫌がるわけではない。外科医でなくてもできる業務をやらされるから嫌になる」と指摘、各学会の調査結果などを踏まえ、例えば医療...