医療の復興度「10%」との回答も
スペシャル企画
2013年3月22日 (金)
まとめ・池田宏之(m3.com編集部)
m3.comでは東日本大震災から2年経過したのを受けて、被災3県にある医療機関のキーパーソン8人にアンケートを実施した。協力いただいたのは、岩手県陸前高田市の県立高田病院院長の石木幹人氏、岩手県大船渡市の県立大船渡病院の山野目辰味氏、宮城県石巻市の石巻市医師会会長の舛眞一氏、宮城県石巻市立病院院長の伊勢秀雄氏、宮城県南三陸町の公立志津川病院の西澤匡史氏、宮城県岩沼市の総合南東北病院の松島忠夫氏、福島県南相馬市立南相馬総合病院副院長の及川友好氏、福島県いわき市の比佐医院院長の比佐哲哉氏。1回目は、被災地の全体の復興状況などについてお伝えする。 「震災前よりも地域を充実させる」とする政治家の声が聞こえる中、「震災前より医療の観点から充実したところがあるか」との質問に対して、8人中6人が「なし」と回答。地域医療体制が「震災前の状態に戻った」との回答はゼロ、医療体制の復興程度を「10%」とした声もあり、厳しい状況がうかがえる。 Ⅰ被災地の現状 Q.1「地位全体の復興」(医療に限らず、住宅、街など全体)と「地域の医療体制の復興」(病医院数、医療機能、医療スタッフ面など)はどの程度進みましたか。震...
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