はり・きゅう等も「ゼロ改定」　厚労省案示す

社会保障審議会医療保険部会の「あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費検討専門委員会」（座長：遠藤久夫・学習大学経済学部教授）の第2回が、3月26日に開催された。厚生労働省から療養費改定の原案が示されたが、直前に開かれた「柔道整復療養費検討専門委員会」（『』柔整療養費、厚労省案は「ゼロ改定」、政治決着へ 』を参照）と同様、改定率は「0.00%」となった。保険者の代表は、第1回の専門委員会でマイナス改定を求めていたが（「はり・きゅうなどの療養費削減を検討」参照）、医療への組み込みなどを求める施術者側との議論がかみ合わず、柔道整復の療養費と同様、政治決着に委ねられた。 この日の専門委員会で、厚労省が示した改定案は、あん摩マッサージ指圧（以下、マッサージ）、はり・きゅうともに、療養費の占める割合が高い往療料を60円引き下げて1800円とする案。一方で、マッサージは4項目の技術料を5円から20円に引き上げ、はり・きゅうは初検料、施術料を5円から105円引き上げ、差し引き全体の改定率を「0.00%」とした。改定率決定の理由として、厚労省保険局医療課保険医療企画調査室は、柔道整復と同様、「前回、施...