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2つのスローガンで皆保険を堅持、日医横倉会長

スペシャル企画 2013年4月1日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

3月31日に第128回日本医師会定例代議員会が開催され、冒頭に挨拶した会長の横倉義武氏は、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加など医療への影響が大きい課題が山積する中、国民皆保険制度の維持を目的とした「継続と改革」、地域の意向を地域の医療に反映せるための「地域から国へ」の2つをスローガンに掲げ、取り組んでいくことを強調した。 政府、自民党に一定の信頼 あいさつの第一の柱は、「継続と改革」。横倉氏は「継続」を「医師会が国民の生命と健康を守るために存在する専門家集団であり続けること」、「改革」を「医学・医療の進歩で得られる恩恵を、国民が享受できる仕組みを提案し、政府に実現を求めていくこと」として、「国民皆保険制度の堅持」を取り巻く状況を述べた。 TPPについては、安倍晋三首相の答弁などを引用し、一定の信頼感を寄せた日医の横倉義武会長。 TPPについては、交渉参加を表明した安倍晋三首相の「公的医療保険制度はTPP交渉の議論の対象になっていない」との国会答弁と、自民党の外交・経済連携調査会が「守り抜くべき国益」として決議した中に、国民皆保険制度と公的薬価制度が入っていることに言及。日医が要望...