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総合診療医、医師の階層化への懸念続出

スペシャル企画 2013年4月1日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

「総合医は、1984年の“家庭医構想”から続いてきた問題。その時々でいろいろな議論がありながらも、日医は『かかりつけ医こそが総合医』であるという立場を取ってきた。また専門医制度については、専門医の認定や配置などが国家の管理下に置かれ、わが国の医療提供体制の根幹である、かかりつけ医へのフリーアクセスが制限され、わが国の医療提供体制が揺らぐことは絶対にあってはいけないというのが、基本的な考え方だ。これは今日集まっている代議員の総意であろう」 3月31日の第128回日本医師会定例代議員会で、日本医師会会長の横倉義武氏は、代議員から専門医制度の見直しや総合診療医の専門医化への懸念が相次いで呈せられたのに対し、こう回答し、「総合医」と「総合診療医」は別であり、「かかりつけ医こそが総合医」という立場を堅持する方針を強調した。 専門医制度の見直しや、総合診療医の専門医化への相次ぐ懸念に対し、答弁を担当したのは、日医会長の横倉義武氏。 厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」では、基本領域に新たに位置付ける専門医として、「総合医」ではなく、日医の意向を踏まえ、「総合診療医」の名称を用いることに決定...