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OTC薬化「国民に不安と混乱」、鈴木常任理事 

スペシャル企画 2013年4月4日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会常任理事の鈴木邦彦氏は3月31日の第128回日本医師会定例代議員会で、生活習慣病のスイッチOTC薬化について、「国民に不安と混乱を与える。明確に反対する」と述べ、今後も反対していく姿勢を示した。新潟県の代議員、小池哲雄氏の個人質問に答えた。 小池氏は、2012年12月に厚生労働省薬事・食品衛生審議会一般医薬品部会で、高脂血症薬「エパデール」のOTC薬化が決定したことについて、「生活習慣病薬がなし崩し的にOTC薬化するのではないか」と危機感を示した。その上で、「さまざまな疾病の背景となる生活習慣病の治療は容易ではない。薬剤師から説明しても、理解が得られるのか疑問」として、日医の見解を問い質した。 答弁に立った鈴木氏は、2012年月12に「異例の多数決」(鈴木氏)でOTC薬化が決まった経緯を説明。日医副会長の中川俊男氏が、薬事・食品衛生審議会薬事分科会で、「セルフチェックシートに医師の受診記録を書く」「生活習慣病分野でのOTC薬化について、新たに検討の場を設けること」などを求め、条件として認められたが、日医が反対してきたOTC薬化に歯止めはかけられなかった。エパデールの販売には、...