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「根拠ない統合医療、認めない」、小森常任理事 

スペシャル企画 2013年4月4日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会常任理事の小森貢氏は3月31日の第128回日本医師会定例代議員会で、自民党内などで推進が検討されている統合医療について「科学的根拠のない統合医療は認めない」との考えを示した。統合医療が医療費削減につながるとの見方については「全く根拠がない」と断じた。福岡県の代議員、白石昌之氏の一般質問に答えた。 白石氏は、2012年2月に自民党厚生労働部会に「統合医療に関するプロジェクトチーム」が発足し、統合医療の推進に向け、3年以内に「相補代替医療情報センター(仮称)」の設置、10年以上先としながらも、統合医療認定医や、統合医療コーディネーターなどの制度を整えようとする動きがあることを指摘。「統合医療が『医療』として認知されることにもつながりかねない」として、日医の考え方を問い質した。 日医は、2010年3月に「科学的根拠のない統合医療推進の背景には混合診療を解禁し、市場原理主義に組み込もうとする狙いがある」との見解を出している。民主党が与党時代に立ち上げた厚生労働省の「統合医療」のあり方に関する検討会でも、委員となっている副会長の羽生田俊氏が、統合医療について、「『医療』との言葉に違和感...