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自由標榜制、将来的には制限も - 高久史麿・日本医学会会長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2013年4月17日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――検討会の報告書のもう一つの柱は、専門医の評価・認定を行う第三者機関の新設を打ち出したことです。 その点も大きいです。現在は各学会がバラバラに専門医を認定していますが、今後は第三者機関が実施する方針です。 その際に、実働部隊となり、中心となるのは、今の日本専門医制評価・認定機構でしょう。ただ、新しい制度でも、養成プログラムや研修施設の基準は各学会が作り、最終的な認定を第三者機関が行う形になると思います。したがって、第三者機関はそれほど大きな組織にはならないと思います。第三者機関の運営費用ですが、各学会のほか、研修施設へのサイトビジット(編集部注:研修施設として適切かどうかを評価するために行う訪問調査)も必要になってくると思うので、研修施設に一部負担してもらっても良いと思います。 高久史麿氏は、「将来、自由標榜制がなくなり、専門医あるいは認定医の資格を持っていないと、看板を出せないようになる時代が来ると思う」と語る。 ――それは日本医療機能評価機構による病院機能評価事業と、同じ仕組みです。 はい。新しい制度では、各学会が専門医の養成プログラムを作る。第三者機関が、その養成プログラムを認...