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「3億円手当」で成果、研修医数が大幅増、佐賀大

レポート 2013年4月18日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

佐賀大学附属病院長の宮崎耕治氏は、4月11日の日本外科学会定期学術集会の特別企画「次代を担う外科医のために―外科医の社会的地位の向上と労働環境の改善を目指して―」で、2010年度から外科医に手術時のインセンティブ手当を支給するなど、職員の処遇改善を進めた結果、研修医は増加する一方、看護師の離職率が減少し、成果を挙げていることを報告した。 初期研修医は2011年23人、2012年33人、2013年45人と年々増加。後期研修に来る医師も増え、2013年度は計36人で、2013年3月に初期研修を終えた23人の約1.5倍になった。新人看護師の入職1年以内の離職率も5年前は40%を超えていたものの、年々低下、2013年4月時はゼロだった。 佐賀大学附属病院長の宮崎耕治氏は職員への年間3億円のインセンティブ手当の成果を報告。 佐賀大学附属病院のインセンティブ手当は、リスクを伴う手技などを行う際に、医師や看護師など個人に支給する手当(『医師らに3億円の「インセンティブ手当」』を参照)。例えば、手術の術者には診療報酬の手技料の7%(4時間超で1%、8時間超で2%増)、助手(3人まで)にも2%をそれぞれ...