「外科医が人として健全な生活を送るために」
レポート
2013年4月18日 (木)
橋本佳子(m3.com編集長)
「診断から緩和医療まで全てを外科医が対応しなければいけない現実があり、過酷な労働環境で皆が疲弊している。それを見てしまうと、学生は外科を選択しない。現状を打開するためには、幅広い視点から意見を吸収し、現状を的確に捉え、問題点を解決すべく迅速なアクションを起こすリーダーシップが求められる」 4月11日の日本外科学会定期学術集会の特別企画「次代を担う外科医のために―外科医の社会的地位の向上と労働環境の改善を目指して―」で、こう述べ、リーダーが主導して改革していく必要性を訴えたのは、長年、外科医、特に女性外科医の勤務環境改善に取り組んでいる、日本女性外科医会世話人で、東京慈恵会医科大学外科講師の川瀬和美氏。 日本女性外科医会世話人で、東京慈恵会医科大学外科講師の川瀬和美氏。 川瀬氏は、(1)東京慈恵医大の勤務医全員と、東京大学勤務の女性医師を対象とした、ワーク・ライフ・バランスに関する調査、(2)日本と米国のリーダー(外科教授など)を対象とした、リーダーシップに関する調査、の二つの結果を発表。 (1)の調査は、2大学に勤務する計280人(回答率40.4%、男性207人、女性66人)から回答を...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。