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医師と看護師の“中間職種”の創設を

レポート 2013年4月20日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

4月11日の日本外科学会定期学術集会の特別企画「次代を担う外科医のために―外科医の社会的地位の向上と労働環境の改善を目指して―」では、チーム医療の推進や医師の負担軽減などの観点から、NP(nurse practitioner)やPA(physician assistant)などに代表される医師と看護師の“中間職種”の創設を求める意見が相次いだ。 「特定看護師・中間職種創設によるチーム医療推進」というタイトルで発表したのは、防衛医科大学心臓血管外科教授で、厚生労働省の「チーム医療推進会議」の構成員も務める、前原正明氏。前原氏は、米国ではPAが家庭訪問し、投薬調整することなどにより、術後30日以内の再入院率が減少するなどの成果を挙げている現状を紹介、“中間職種”の導入と、他医療従事者との協働による新しいチーム医療の確立が必須であるとした。チーム医療推進会議の3月末の報告書では、「特定行為」を実施する看護師の研修制度の提言している(『看護師の業務拡大、研修制度を創設へ』を参照)。今後、特定行為の選定、カリキュラムの作成などが課題であるするとし、「特定看護師」(仮称)という資格の創設には至らな...