1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「医師不足」消える、専門医制度の最終報告

「医師不足」消える、専門医制度の最終報告

レポート 2013年4月23日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」の最終報告書が4月22日、公表された(資料は、厚労省のホームページに掲載)。専門医の認定などを行う中立的な第三者機関の設立と、総合診療医を基本領域の専門医に追加するという二つの柱には変更はないが、3月7日の同検討会の議論を受け、幾つかの点が変更、修正された(『新専門医制度、2017年度開始に向け報告書』を参照)。 最大の変更点は、今回の専門医制度の見直しは、あくまで専門医の質向上を目指したものであり、医師の地域偏在解消が目的ではない点を明確にしたこと。 報告書は6つの柱から成るが、「5.地域医療の安定的確保について」を、「5.専門医の養成と地域医療との関係について」と変え、内容も一部変更した。 最終報告書では、「新たな専門医の仕組みの構築にあたっては、少なくとも、現在以上に医師が偏在することのないよう、地域医療に十分に配慮すべきである」との一文が加わった。その一方で、3月7日時点の報告書案では、専門医の研修施設について、「基幹病院と地域の協力病院等が、医師不足地域の医療機関を含めた病院群を構成することが適当」と記載されていたが、「医師不足地域...