臨床研修病院、第三者評価求める声相次ぐ
レポート
2013年4月25日 (木)
橋本佳子(m3.com編集長)
医道審議会医師分科会医師臨床研修部会(部会長:桐野高明・国立病院機構理事長)の2013年度の第1回会議が4月25日開催され、基幹型臨床研修病院の指定基準の一つである「必要な症例」と、指導・管理体制について議論した。 「必要な症例」は、2010年度の見直しにより、「年間入院患者数3000人以上が原則」となったが、症例数という外形基準よりも、質で評価すべきという意見が相次ぎ、日本医療機能評価機構が実施しているような第三者評価を行うべきという提案も出た。桐野座長は議論を、「『3000人以上』という数字に客観的合理的な根拠がない、というのが一致した意見であり、この外形標準だけでいいわけではない。努力目標として、第三者機関の評価を受けることを加えてはどうか」と総括した。 指導・管理体制については、研修管理委員会の設置、プログラム責任者の配置、適切な指導体制(研修医5人に対して、指導医1人以上)などが現在の要件。十分な議論の時間がなかったが、要件を見直すべきという意見は出なかった。 医師臨床研修部会部会長を務める桐野高明・国立病院機構理事長。 25日の会議ではそのほか、日本小児科学会、日本産科婦人...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。