混合診療に否定的、9割弱に上る◆Vol.1
医師調査
2013年5月10日 (金)
池田宏之(m3.com編集部)
安倍晋三首相のTPP(環太平洋経済連携協定)への交渉参加表明、社会保障制度改革国民会議での社会保障の議論など、医療を取り巻く環境は大きく変化しつつある中、今までは「当然の制度」のように受け入れられてきた国民皆保険制度の在り方や、混合診療の可能性なども議論されている。 m3.comでは、医師がこれらの動きをどう捉え、どんな改革を求めているのかを聞くためにアンケートを実施した(実施日:2013年4月28日~30日、回答数:勤務医252人、開業医254人)。質問内容は、職場やキャリアの話から、趣味の話まで幅広く、すべて2択で聞いた。随時、結果を連載していく。 Q.1 混合診療が解禁になったら、どうするか。 Q.1ではまず、「混合診療が解禁になったら、どうするか」を聞いた。全体では「保険診療を主体とした診療は変えない」とした会員が87.5%に上り、「自由診療にシフトする」としたのは、わずか12.5%だった。「保険診療主体」としたのは、勤務医では83.3%、開業医では91.7%だったが、大きな差はなかった。「保険診療主体」と答えた医師の自由意見で多かったのは、「患者が負担できない」「現状のシステ...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。