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開業医レベルの高さ、それが日本の根幹 - 小森貴・日本医師会常任理事に聞く◆Vol.1

インタビュー 2013年5月16日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

長年の懸案だった専門医制度の見直しが、今年度から本格化する。厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」はこの3月に議論を終え、4月に報告書を公表。専門医の認定などを行う第三者機関の新設と、総合診療医を基本領域の専門医の一つに位置付けることが柱。2017年度からの新制度スタートに向け、今年度中には第三者機関が設置される見通しだ。 一連の見直しは、国主導ではなく、医師のプロフェッショナル・オートノミーで進めるのが基本。その責任を担う立場にある日本医師会の常任理事を務める小森貴氏に、専門医制度見直しに対する考え方や今後の見通しについてお聞きした(2013年5月10日にインタビュー。計4回の連載)。 ――今回の報告書をどう評価されていますか(『「医師不足」消える、専門医制度の最終報告』を参照)。 確認のために、まず我々の根底にある考え方を説明します。今後の高齢社会で大事になってくるのは、地域包括ケア。その実践には、本当の意味での連携が重要であり、医師がグループを組みながら、また個人的にも連携を取りながら、診ていくことが一番大事だと考えています。 「私は総合診療医だけを生涯続ける人は極めて少な...