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専門医制度の見直し、国の関与は排除 - 小森貴・日本医師会常任理事に聞く◆Vol.2

インタビュー 2013年5月23日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――総合診療医を目指す人が、2、3%程度とおっしゃった理由は。 今、日本プライマリ・ケア連合学会に入っている方々が、だいたい2、3%程度です。舳倉島のような離島や過疎地域には、総合診療医が必要です。ただプライマリ・ケアのみを行う医師は、将来にわたっても、そんなに必要ではない。(総合診療医の)専門性を評価することは大切ですが、その医師たちが何か一つ、深いものを持ちたくなった時は各科専門医を目指すコースがあった方が良い。希望すればまた戻ればいい。その自由度が重要です。戻った時の姿は、今の各科専門医をベースにしたかかりつけ医とほぼ同じでしょう。 小森貴氏は、「専門医制度に関する経費は誰が拠出するか。国はお金を出したら、口も出す。だから医療者が支弁するとした」と強調する。 ――ルートが違っているだけ。 そう。総合診療医と各科専門医との“交通”があることが、制度設計上、大事。総合診療医が専門医化されても、私は大半は現状と同じように、「各科専門医」と「専門医の能力を有する、かかりつけ医としての開業医師」の二つになると思っています。ただし、全ての医師は総合的な診療能力をより高めなければならない。 し...