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「総合診療医」に踏み込まず、横倉日医会長

スペシャル企画 2013年5月19日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の横倉義武氏は、5月18日、仙台市で開催された第4回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会の開会式の講演で、今後の高齢社会への対応、さらには地域医療の質や医療への満足度の向上のためにも、「かかりつけ医」が重要になると指摘、「総合的な診療能力を有することは全ての医師が持つべき要件であり、地域医療の大半を支えている開業医師がこの機能を担っている」と強調した。 横倉義武会長は、「かかりつけ医を持っている人の医療への満足度は高い」と述べ、今後の医療においても、かかりつけ医が重要な機能を担っていくと強調した。 「国民全てがかかりつけ医を持つことによって、さまざまな相談ができるようになる。また、かかりつけ医を中心に、必要な医療・介護を切れ目なく提供していく体制を構築していく必要がある」。横倉会長はこう述べ、かかりつけ医機能をさらに向上させるために、日本医師会生涯教育制度を一層推進すると意気込みを見せた。 厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」は4月に最終報告をまとめたが、1年半近い議論の中で、意見が分かれた一つが「総合診療医」の名称や役割。日医は、現状で開業医師が担っている機能が...