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臨床研修病院の5割、総合診療部門を設置

スペシャル企画 2013年5月30日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

第4回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会の5月19日のシンポジウム、「病院総合医は地域医療をどう支えるか」で、名古屋大学総合診療医学講師の鈴木富雄氏は、全国の臨床研修病院を対象にした、「病院総合医」に関するアンケート結果を紹介。「病院総合医部門」を持っているのは全体の52.9%で、同部門に対するニーズは高いものの、人材の確保がネックであることが示された。 調査は2012年3月に、773の臨床研修病院の管理者を対象に実施、289病院から回答を得た(回収率37.4%)。 「病院総合医部門」を持っている病院は52.9%(153病院)で、うち96.6%が「今後も継続したい」と回答している。同部門の役割として、最も多かったのは、「初診外来」で約90%。以下、「病棟診療」(約70%)、「再診外来」(約65%)、「教育研修」と「救急診療」が60%強で、多岐にわたる役割を果たしていることが分かった(複数回答)。一方、「在宅診療」と「集中治療」は約10%にとどまる。 「病院総合医部門」に問題点があるとしたのは91.1%と高く、その内容は「絶対的な人数不足」「適切な人材不足」など(複数回答)。 一方、「...