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専門医の第三者機関は今年度中に発足 - 小森貴・日本医師会常任理事に聞く◆Vol.3

インタビュー 2013年6月6日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――「プロフェッショナル・オートノミー」が機能していると言える、最低限の条件は何だとお考えですか。 医師の評価を医師が行う。それが第一。また国民の代表が評価する外部機関が要ります。だから、専門医の第三者機関には、国民の代表が入っている外部評価機関にしっかり監視していただきたい。さらには、経済的な基盤は当然、医療者が賄うことも必要。 ただ、データベースを作ることについては国が支援する(編集部注:厚労省の検討会報告書では、「専門医の質や分布等を把握するためのデータベース構築に国の支援が必要」とされた)。住み慣れた地域で安心して生活できる医療環境整備が必要です。ある地域には、どんな疾病の患者がいるのか。例えば、15年後に住民数は何人になり、どんな人口構成になっているのか。道路などの都市計画はどうなっているのか……。専門医の配置や地域医療の在り方を検討する際には、こうした情報が必要ですが、そのデータベースを作るのは行政の仕事。 「経済的なインセンティブだけで議論すべきだろうか。専門医の技術に対する正当な評価は必要だが、メリットをあまり声高に主張するのはいかがか」と小森貴氏は語る。 ――プロフェ...