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クリステレル児頭圧出法はNGか?

レポート 2013年5月27日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

産科医療補償制度再発防止委員会(委員長:池ノ上克・宮崎大医学部付属病院長)の第23回会議が5月27日に開催され、「第4回再発防止に関する報告書」で取り上げるテーマについて議論、子宮内感染、子宮破裂、クリステレル児頭圧出法、周産期医療体制の4つを取り上げることで了承した。来年5月の報告書作成を目指し、検討を進める。 再発防止報告書は、産科医療の質向上を目的に、産科医療補償制度の補償対象となった事例の「原因分析報告書」を基に、数量的・疫学的分析を行うとともに、他の分娩機関でも参考になるテーマを取り上げ、注意事項などを体系的に整理する内容。2009年1月の制度開始以降、これまで報告書を3回まとめており、過去にも取り上げた子宮収縮薬、新生児蘇生、分娩中の胎児心拍数聴取については、第4回報告書でも数量的・疫学的分析の対象とする。 今回の4テーマの中で、意見が分かれたのが、クリステレル。後述するように、「クリステレルは、もうやめてほしいと思っている。激しく押せば、脳性麻痺が悪化する可能性も指摘されている」と強く検証を求めたのは、江戸川大学メディアコミュニケーション学部教授の隈本邦彦氏。これに対し、...